[その辺にある物を金属工作の材料にしよう]
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   [引き出しで引き出し工法](笑)
   [使い捨てボンベ(カセットコンロの)を金属工作の材料にしよう]
   [スプレー缶を金属工作の材料にしよう]
   [スチール缶を金属工作の材料にしよう]後編のA
   [スチール缶を金属工作の材料にしよう]後編の@
   [スチール缶を金属工作の材料にしよう]前篇



【引き出しで引き出し工作】

 トリビア工法(役に立たない?)(笑)みたいですが、なんにも準備しないで出来ます、笑ってやってください。

                    
 コーヒー缶でもなんでも良いんですが、CRC5-56のカラになったのがあったので、今回はこいつを開きます。

       
               なんか慣れちゃったので 2分ぐらいで分解出来ました。

           
 手袋した手で軽く広げます、この時変に平らにしようとしないで「緩やかなカーブ」を保つようにします、理由は一定の湾曲があるほうが平らになりやすいからです。(変に一部平らに近くなってると、あとでその部分が逆ゾリしてしまう)

               
 引き出しです、「桐のタンス」を使うと女房か怒りそうなので、キズが付きにくそうな「化粧引き出し」にしました、古いし。

        
 とりあえず引き出しの中はからにしておきます、そして縁に真ん中写真みたいに材料を乗せます、そしてそして引き出しをとじます。

           
 ここからがトリビア工作法です、黒矢印のように材料を一定位置まで引き上げます、その位置(角度)をキープしながら赤矢印の方向に【引き抜いて】いきます、速度は適当にゆっくりです、(慣れれば少し早い方が良いかも?)写真に写ってはいませんが、「引き出し」が一緒に出てきてしまいますから「膝」で押さえています。(写真撮るため膝離した、最近なんかふらつく)(笑)

     
 私も初めてだったんですが、一発で平らっぽくなりました、次に前後逆にして同じように引っ張り出します。

        
 まっ平らとは言えませんが、初めてなのでこんなものでしょう、コーヒー缶等とは違って一度のシゴキでここまで広がるとはおもってもみませんでした、夢の中で思いついた方法ですが大成功です、何度かやればもう少し平らになると思います。

 最初台所の「菜箸」とか「まな板」とか「割り箸」でやろうと思っていたのですが、準備が面倒くさそうなのでやめました、そんなの使うぐらいならラップの芯とかスリコギ棒を使う法が簡単ですし、引き出しを使うほうがもっと簡単です。

 この引き出し工法は「1本ローラー式」 「2本ローラー式」 「3本ローラー式」の内、 2本ローラー式の亜流になります、ローラーでやればもっときれいになるんですが、「そこらへんの引き出しで出来る」(桐タンスはダメ)ので多少は役に立つかも?。



【使い捨てボンベ(カセットコンロの)を金属工作の材料にしよう】
      
 カセットコンロ用のガスボンベです、今までは底に穴をあけてゴミとして捨てていたんですが、回収日が月に一度ぐらいしか無くて捨てるの面倒でした、スプレー缶に引き続き金属工作の材料として分解してみることにしました。

 黒矢印のようにまず突破口になる部分をちぎります、今回はペンチを使ってみました、ところで又失敗、この作業は外の火の気のない(タバコなんか吸ってないで)外でやるべきでした、いやもう部屋の中が臭くて臭くて。(笑)

    
 この時強力金切りバサミが行方不明で普通の金切りバサミでやったんですが、刃先が食い込んでしまいました、なんとも切れないのでクランププライヤーで「ヨッコヨッコ」して切り取りました。

     
 次は上部部分です、切り込み隊長タガネとサスマタタガネ(金切りノコギリの刃で作ったやつ)で簡単に切り取れました、思っていた通り内側はとてもきれいです。(作り方はスプレー缶のところです)

          
 ところでなんか変、ダンボールとゴム板と台所のタオル掛けの心棒で簡単に平らになってしまいました、スプレー缶とはえらい違いです、とにかく「軟らかい」、機械部品の材料としてはちょっと「アレ」ですが、丸みを帯びた板金工作には向いてるかも?です。(あくまでも火子ちゃんの場合です、ほかのメーカー製は分かりません)

                 くれぐれも「残留ガス」にはご注意を。



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【スプレー缶を金属工作の材料にしよう】
私は使おうなんて思ってもみなかったんですが、TYさんが[ホビー工作掲示板]で、なんか手こずっているみたいなので、私も挑戦してみました、考えてみればコーヒー缶より大きな板がとれるので良いかもです。

        
 カラになったと思われるスプレー缶です、ご存知のように底はへこんでいます、そして上部の結合部はいかにも頑丈に折れ曲がっています、なかなか手ごわそう。

       
 とりあえず丈夫な「ニッパ」で底のヘリを切り取ります、(突破穴、もちろん圧は抜いておきます、なに、ノズルを抜けるまで押しておくだけです)そして金切りハサミで切っていきます。

        
 ここで失敗、普通の金切りハサミでは上手く切り取れませんでした、そこで 1.6ミリの鉄板も切れる丈夫な金切りハサミを使用(赤矢印)しました、@は普通の金切りハサミ、Aは丈夫な金切りハサミ、(一丁買っておくと便利です)Bは丈夫なニッパです。

 切り取ったカス(右写真矢印)は、先が鋭いので、すぐにペンチか何かで折り曲げた方がよいです。(私は何度も手に刺した)(笑)

            
 次にノズル側の切り取りです、ここは厄介、金切りノコギリの刃でタガネを作ります、@は切り込みタガネ、Aは後処理サスマタです、ハダカのまま使うのは折れたりすると危険なので、写真のように「ビニールテープ」を巻いておきます。(金ノコの刃は折れやすいので注意が必要です)

        
 黒線(矢印)のところはダメです、3ミリほど離れたところを切り込みタガネを打ち込んでいきます、軽くトントンで刺さってしまいます、連続で切っていくのは多少練習がいります、初めのうちは、ちょっとはなして真中写真のようにサスマタタガネでつながっているところを切り落とすと簡単です。(グラインダーかサンダーで作ってください、スクレーバーでも出来ますけど、ちょっと技がいります)

       
 後は例によって板の重なっているところを切り落とします、コーヒー缶と違って切り落とした瞬間に少し開きました。

         
 さて、そっている部分を手で押してみましたら、写真のように開く事が出来ました、もちろん手を離すと元に戻ってしまいます、まるで板バネのようです。(黒いのは残っていた塗料です)

       
      ひょっとしたらと思って直径 25ミリの木の丸棒でそば打ちの要領でゴロゴロやりました。

        
                なんか少しは延びたみたいですが、不完全です。

      
 そこで下にダンボールをしき、厚さ 2ミリのゴムマット(ホームセンターで売ってます)を乗せ、その上に材料を乗せて台所にあった「タオルかけ」のステンレス丸棒(直径 15ミリぐらい)でゴロゴロやりました。

       
 結果はご覧の通り上手くいきました、この作業のポイントは、下に敷く板の硬さ(というか弾力)とゴロゴロやる丸棒の直径と力加減です、色々研究してみてください。


 ところで、こんなことしているうちに究極の超かんたん丸み解消法を思いつきました、実にくだらない方法です、この後、「カセットフー」(携帯コンロのガスボンベ)でやったところ、 1分ぐらいで平らになってしまいました、次回です。(ガスボンベは柔らかい?)



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[スチール缶を金属工作の材料にしよう]後編のA
           
 いよいよ「まっ平ら」にします、平らにする丸棒は、例によってラップの芯で良いのですが、職場に忘れてきてしまったので、家にあったすこし太めの物にしよう、と思ったのですが、少し細めの「ラミン丸棒」があったので、これにしました、ほかに「麺棒やスリコギ棒」等でも良いと思います、これからやる作業には前に使った棒では細すぎて上手く平らにならないかもしれません。(棒が細いと曲げすぎます、理由は三点支持の距離にあります)

            
 下にする板は「カッターマットや机の上直接」では硬すぎます、白矢印は息子が昔買ってきた雑誌のオマケ(ちょっとHな奴)(笑)で、厚さ 1ミリぐらいのマウスパットです、少し弾力があります、こいつの上でゴロゴロやります、多少延びましたがこれは失敗でした。(弾力があまりない)

            
 そこで同じマウスパットである「バザールでごさーる」(NEC)でやってみました、こいつも厚さ 1ミリぐらいですが、裏にスポンジみたいのが貼ってあって、前のより弾力があります。

            
 あんまり力を入れないでやったら、紅茶花伝は多少延びました、同じぐらいの力でやったら、BOSSの方は平らに近くなりました、紅茶花伝の方は、板の復元力が強いようです。

            
    BOSSの方を「曲がり」を注意しながらゴロゴロしましたら、大体使用可能なぐらいになりました。

            
 紅茶花伝の方は、マウスパットを裏返しにして、少し力を入れながらゴロゴロしましたらうまくいきました。

            
 このぐらい平らになれば、十分材料として使えると思います、あとはスプレーで軽く塗装すればケガキやすくなると思います、「バザールでござーる」の替わりにゴムマット、又は「手ぬぐいを四つ折り」にして(タオルじゃダメ)下にひくと良いかもしれません。(私は昔、厚さ 2ミリのゴム板を使っていました、色々な板に対応出来ます)


 こういう作業をする機械の案がいくつも出てきたんですが、「その辺にある物」を使って・・・ということなので、それは別の機会にします。




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      [スチール缶を金属工作の材料にしよう]後編の@


              
 前回、缶の切り取りは終わりました、次は平らに延ばす作業です、色々な方法がありますが、まずはその辺にある物を利用した方法の一例を。

、まずは「新品のクラフトテープ 2個」と「ラップの芯 2本」を使用した例です、ラップの芯は出来るだけ細い方が良いです。

                
 これはイメージです、クラフトテープは 2巻を黒矢印のところでほかのテープで並列に止めます、(幅が足りないから)これの上部がベースになります、2本のラップの芯はこのように乗せて使います、赤矢印の所に缶を挟みます、この 3点(赤矢印)のところはわずかに「段差」が付きます、この段差で丸みのクセを直すわけです。

            
                 伸ばしたい缶の中にラップの芯を 2本ともいれます。

                  
                         横から見るとこんな感じ。

             
 この状態でクラフトテープに乗せます、(クラフトテープは適当に固定しておきます、転がらなければ良いです、白矢印)赤矢印の所も手で押さえます、写真撮る為に離しています。

 この状態で前後に 1センチぐらい「ゴロゴロ」します、少しずつ缶をずらしていきます、力加減は実際にやってみてください、言葉では表せにくいです、(笑)少しずつ丸みのクセが治っていきます。

              
 この程度まで広がったら「第一段階終了」です、注意する点は、一ヶ所だけ延ばしすぎないように全体が伸びるようにすることです、一ヶ所だけ余分に延ばしてしまうと、そこだけ「変な癖」がついてしまいます。(この作業は 1分ぐらいです)

 クラフトテープとラップの芯を使いましたが、クラフトテープは「ポリバケツ」、ラップの芯は何かもっと細い丸棒を使うと、もっとうまくいきます、次に平らにする方法ですが、別の手を使います、ウドンやソバを伸ばす要領です、のちほど。




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                [スチール缶を金属工作の材料にしよう]前篇

                  
 資源ゴミになるスチール缶ですが、その一部を金属工作の材料として利用してみましょう、あまり大きな板はとれませんが、小さな部品作り等に重宝すると思います。(大きな板からの切り出しはもったいない)

                      
 とりあえず「プルタブのカス」を取り去ります、ここではBOSSと紅茶花伝の缶を例として挙げています、その訳は形状にあります、最近では絞り出しの缶がありますが、これらはちょっと厄介ですから。(それらは板の厚みが場所によって不均衡)

            
 缶コーヒーのBOSSや紅茶花伝は、写真黒矢印のように底は「スチール」(黄色いのは磁石です)です、プルタブの部分はアルミです、アルミの部分は取り外しが簡単ですから初期の工作加工練習には最適です。

        
 まずは簡単なアルミの部分から始めましょう、写真のように「半丸ヤスリ」で矢印のようにこすって縁を削り取りますと、右図のように簡単に外れます、底はスチールですのでアルミ部分のように簡単には削れませんが、大した手間ではありません。(この技は地球最後の日が来て、缶切りが無い時使えます、プルタブがちぎれた時とか)(笑)

           
                ものの五分とかかりません、上も下も切り離せました。

              
 取り外した上と下ですが、プルタブ側は使い道がありません、底の方は二枚合わせると簡易プーリーになるかも?、コーヒーの方は洗っておかなかったので汚れがあります。(衛生的に問題有るかも)(笑)

         
 縁の部分は板が折り重なっているので、いきなり金切りバサミで切り始めるのはかなりの力が必要です、そこで導入部分を切り取ります、又は右写真のようにニッパ等で切り込みを作ります。(突破口)

          
 突破口が出来たらそこから金切りバサミで切っていきます、写真のように「アゴ付き金切りバサミ」が良いです。

           
 ここまで使った工具ご紹介、@半丸ヤスリ・アゴ付き金切りバサミ・ペンチかプライヤーかニッパ(ちょっと丈夫な奴)のどれかです。(100円ショップの奴はダメ)

           
 筒状になりました、ここで開く為に縦に切りますが、この時缶の溶接部分(重なっているところ)を切ります、この部分は後で板として使う時邪魔です。(白・黒矢印部分)

             
 これで前半は終わりです、次に丸みをおびている部分を平らにしなければ「使い勝手」が悪いです、しかし平らに延ばすにはちょっとしたコツがいります、「一様」に平らにしなければなりません、色々方法があるかと思いますが、次回に私の方法をご紹介します。 22011.12.4





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