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ある日 |
八式創作工具の製作 2012.6.29 |
溶接しないで組み立てていく利点としては、ちょっと失敗しても何とかやり直せる点です、(笑)実はタップを立てる面を間違えたんですが、前後を変えて組み立てています、問題なしです。 とりあえず 4枚の板は結合されました、下の方にあいている小穴は「刀刃」を押さえるためのビス穴です、なんか不揃いに見えますが、「二進法刀刃」を押さえる時の「必然的」な位置です。(この辺、二進刀刃を何度も並べ替えて決定しました) 建材用平鉄は、厚みが公称 6.0ミリと言っても、実測すると 5.8ミリから 5.9ミリぐらいと、少し痩せています、このためこのままでは 6ミリの支柱(長ボルト)が入りません、これはドリルキリサキではうまく削れませんので、公称誤差 0.001ミリ以下( 1ミクロン以下)の「 6ミリストレートシャンクリーマー」という工具で切削しました、削った面お見せできませんが(分解するの面倒)調子良いです。(二段下の写真参照) へなちょこボール盤なので、 1ミクロンとかなんとか馬鹿バカしいんですが、ドリルキリサキで削るよりきれいに切削出来るようです。(下の写真、支柱が短いですが、その辺にあった長ボルトだからです、後でステンレス製にします) (真ん中の黒いのはボルトです、隙間をあけるのに挟んでいます) 左上下の写真が、刀刃すべてをホルダーに取り付けた様子です、長さ 165ミリになります、このセットでは 10ミリから 5ミリずつ増やしたすべての寸法を作り出すことが出来ます。( 10+15+20+40+80=165ミリ) まだ完成ではないんですが、とても重要な調整をご紹介します、黒矢印が刀刃です、その先端は片刃になっています、その先端が赤矢印のM台のスリット部分の中央になるように、白矢印のボルトで支柱の位置を調整します、これにより材質の種類にかかわらず、常に刀刃は良い位置にキープされます。 この機能は市販の折曲機にはあまり見かけないと思います。 もう、居ても立ってもいられない(笑)ので、まだ押し下げ部分は作っていないのですが、ナットをはめて折り曲げ実験をしてみました、相手は「ボス缶」です、写真のようにスパナで左右少しずつ締めていきました、 4回転半ぐらいで直角に曲がりました、力加減は指先でナットは回せないけど、スパナでは「ほとんどトルクがいらない」ぐらいの感覚でした。 この分だと、ホームセンターなどで売られている柔らかくて薄いA1050P等の厚さ 1ミリ程度のアルミ板等簡単に曲げられると思います。 さて、M台に切り込み(スリット)を入れました、これは分割したM台を作ると、ハンパない手間がかかるので、○ー○゛○じゃないけど、「簡易競合曲げ」を実現するための仕掛けです、あーでもないこーでもないと 1時間ぐらい思案しました。 詳しい説明は後でしますけど、つまりはこういうことです、(この写真はイメージです、実際はごちゃごちゃ付きます)この機能により、ロボットの腕とか(金属的な奴ね)中空の柱とか作れるようになります。(つまり両端にツバ等が付いた形状) |
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八式創作工具の製作 2012.6.27 |
ミニミニではなくて「小型金敷」になりました、黒矢印が厚さ 5ミリで、 65×65ミリのアングルです、長さ 120ミリです、角度を変えて写真撮りました。 このように、この小型金敷部分は本体から取り外して使用することもできます、また、右写真のようにはんだ付け作業なんかにも便利かと思います。(アングルを反対向きに挟んでいます、中央になります) さて、この小型金敷の土台部分ですが、何かに似ています、(笑)そうです「折り曲げ機」のM台部分です、簡単に出来ないか色々考えてみました。 まず「支柱」です、赤矢印のスリット部分は、加工する板の種類によって幅が変化します、それに対応するために黒矢印のようにある程度支柱がスイングできるようにしました、折り曲げ幅は最大160ミリです。 これは例ですが、立ち上がりのある部分は、たとえば 30ミリほど折り曲げ位置より支柱まで余裕が必要です、その為左右合わせて 60ミリほどあけました。 刀刃ホルダーを作ります、@は 3×32ミリの平鉄、Aは 6× 25ミリの平鉄、Bは 3×19ミリの平鉄、Cが@の 3×32ミリの平鉄と同じものです。 @ABまでこのように固定します、Cはこの後に貼り付けます、溶接出来れば簡単なんですが、その設備をなくしてしまいました、すべてビスかボルト締めになります。 溶接出来なくても良い点もあります、仕上がりの歪みを心配する必要が無くなりました。(笑) 折り曲げられる材料は、コーヒー缶のひらいた奴程度です、(A1050Pの 1ミリぐらいもOK)でも機能は相当高いものになります、こうご期待です。 |
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八式創作工具の製作 2012.6.25 |
小型の金敷(カナシキ)を付けることを思いつきました、これは意外と便利だと思います、何か曲がっているものを叩いて直すのです。 白矢印が叩きの表面です、ただの分厚いアングルです、簡単に取り外すことが出来ます、これを見ていてまたもや虫がうずきだしました(笑)、これで 9種類の工作が出来ますが、最後に徹底的なお役立ちツールを加えたくなりました、ところが失敗続き、この写真の台は 4度目です、構想は出来あがっていますけど。 なんか「エイリアン 2」の「ノストロモ号」のブースターみたいな感じ、あるいはスターウオーズに出てきそうな外観になってきました、 工作ウオーズ?(笑)、十式?。(八式改・・・にはしたくない) |
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八式創作工具の製作 2012.6.20 |
八式創作工具の八番目の機能、「手回しサンダー」です、普通はベビーサンダーでガンガン回す怖いトイシですが、手回しなので安全だし、あんまり削れません、(笑)でも紙やすりや布やすりには無い良さがあると思っているのは私だけでしょうか。 ちょっと角度を変えて撮ってみました。 さて、これは「金敷」(カナシキと言います)と言いまして、村の鍛冶屋さんには必ずあるものです、この上で真っ赤に加熱した鉄等をガンガンブッタたきます、私の持っているこれは 10Kgぐらい有るでしょうか、上に乗っているのは少し大き目な「センターポンチ」です、先を少し加工しています。 ホービー工作では、普通こんなものはその辺に置けません、でも、ちょこっと「叩きたい」という工作は有ります、たとえば「マブチモーターのシャフトにピニオンギヤを叩きこみたい」とか、まぁ代替え品は色々ありますけど。 八式創作工具には「強力M台」という部品が付きます、こいつを「ミニミニ金敷」にしよう、てな考えが浮かびました、どっち道八式創作工具をテーブルに固定する使い方があるモードが有ります、その「ステー」に強力M台を固定して「ミニミニ金敷」用のゴツいアングルを固定しようという作戦です。 そんでもってこんな部品を用意しました、矢印が強力M台を作るときに出る余った使い道のない半端アングルです、今回こいつを利用して「ミニミニ金敷」にします。 と、思ったんですが、またまた私の悪いクセ、「ミニミニ金敷」機能はそのままですが、このスタイル、なんかせずにはいられない感覚がムズムズと。(笑) というわけで後日です、早々とご入金いただいたお客様、もう少しお待ちください。(スミマセン) |
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八式創作工具の製作 2012.6.18 |
コイルスプリング製造モードです、一番細い心棒は直径 2ミリです、次が 3ミリ、このまま 3 4 5 6 と行きたいところですが、適当な材料が無くて、 4ミリの次は 6ミリ、そして 10ミリになります。( 5ミリとか別の手が有りますので後ほど) 赤矢印は 3ミリの鉄棒に、0.2ミリの鋼鉄線(注1)を密着巻きしてみました、引きバネになります。 2ミリと 3ミリの心棒です、 4ミリと 6ミリと 10ミリは、別にアップします。 3ミリの鉄棒で作った引きバネの引っ張り試験をしてみました、ちょっとわかりずらいかと思いますが、 100gの力で引っ張った伸び具合が白矢印です、右は「バネ測り」です。 (注1) 0.2ミリの鋼鉄線ですが、昔、あまりレーザー水準器が普及していないときに活躍した「水平を出す」建築道具の一種です、「道糸」とも言います、普通の家でしたら、黄色い糸を大工さんが使いますが、何十メートルともなりますと、糸の重さでたるんでまいます、その為ビル等の場合は、この鋼鉄線を使います。(いや、使っていたらしい)(笑) 大体ひと束 200メートルとかのロットだと建材屋さんで言っていました、私は別の目的で購入しました、今、それの余ったものでスプリングを作ってみました、グラム単位の物が欲しい時、重宝します、ほかにギターのスチール絃なんかも手軽に手に入ります。(楽器屋さんで) |
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2012.6.17 |
八式創作工具の後部には「手回しドリル」がセットされます、2,0ミリ 2.5ミリ 3.0ミリの三種類がセットできます、申し訳ありませんが、ドリルキリサキは別途購入してください、大体 1本 200円から 300円で、ホームセンター等で購入出来ます。 こんな具合にセットします。 同じく後部ですが、縦型にセットして、別の使い道をします、このスタイルでは、「巻き線モード」「コイルスプリング製造モード」「手回しサンダーモード」になります。 その中の「コイルスプリングモード」ですが、このように針金の先端を鉤状にまげて、円盤状の固定ワッカの穴に入れます。(新機能) あとはグルグル巻くだけです、写真ではアルミ線です、本当はピアノ線でやるのですが、ちょっと暇が無いので、(本気でやらないと危ない)(笑) まぁこんなことが出来る・・・と、言うことで。 これは 10ミリのシャフトにアルミ線を巻きつけたものです、ピアノ線ですと、内径 13ミリぐらいになります、ピアノ線の太さ等によりますけど。 まもなく完成です。 |
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2012.6.15 |
ローラー 2本です。 元々缶の丸みを直すためのシャフトですが、両端にネジが切ってありますから、回転体のシャフトとして流用出来ます、50年前、これものすごく欲しかった。(あの頃・技が無かったから) 空き缶から材料として平たい鉄板にするためのカールを直す 2本のローラー部分が完成しました、黒矢印は輸送中に大事なスリット部分が狂わないようにです、何しろ鋳物ではなくて建材用鉄骨ですから、お手元に届いても、そんなに奥行きが必要でない工作の時は「付けたまま」にしておいて、奥行きが必要な時だけはずして下さい。 さっそく「ボス」を平らにしてみました、八式創作工具も、あとは後ろの方だけになりました。 |
2012.5.30 すでにRPGのラスボス状態(笑) (八式創作工具) フライスゴッコその 2 (に、なるかな?) |
なんかRPGのラスボスの「最後の最後のぉーーー」 みたいですが、本当に最後の最後です。 ボール盤でフライスゴッコです、まずはボール盤の分解、真ん中の写真の「ホーローセット」を 1個はずすだけで、たいていの卓上ボール盤の上部は取り外せます。(ホーローセットとはイモネジ・沈みネジのことです、六角棒レンチで回せます) さて、これはボール盤のテーブルです、先の震災で壊れてしまった奴からテーブルだけはずしました、こいつを適当に切り離して鉄板をボルトで取り付けました。(このままだと鋳物なので使いずらい為) 白矢印は元々あるテーブルです、この上に上下逆さまにして新しい(と、いうか鉄板を付けた奴の)テーブルを太いパイプに差し入れます、すると 1と 2のようになります。(黒矢印もテーブルです、ちょっぴり寸法が違って「はいらなかった」奴です、結構苦労してます)(笑) 新しく付けたテーブルに直径 20ミリのホールソー(適当に決めた)で、穴をあけます、大体中央です、これも適当です。 先ほどの直径 20ミリのホールソーの中心のキリサキを取り去り、ホールソーの胴の部分に 3個のベアリングが当たるように取り付けます、丁度よいベアリングが無かったので、ベアリング付きプーリーで代用しました。 こんな具合に 3点支持です、つまりベアリングの 3点支持で、ホールソーのプレを抑えようという作戦です、上下移動はホールソーの形の関係で 15ミリほどあります。(右上の方のベアリングは、ツバ付きで使うの面倒くさいので使わなかった奴です) 次に Z軸の調節です、上のテーブルが邪魔なので脇にずらします、(左写真)そしてリターンスプリングを無効にします、すると主軸は落下します、その下限の位置を下のテーブルの表面から 5ミリのところになるようにして固定します、台にしているのは 2ミリ と3ミリの板です。(削る材料の厚みが 6ミリなので、 1ミリ削るようにするためです) フラットバーの削る形はテープを張った部分です、写真うつりが悪いので張っただけです、最初の切削位置に上下テーブルを合わせました、テスト切削です。(20ミリのホールソーなので、こんな長方形には切削出来ません、まぁ角が丸まっても大体削れればOKかな?) 右に 10ミリほど切削してみました、振動は全くありません、快適に切削出来ました。 今回適当に設定したので深さは 0.5ミリぐらいでした、手で移動させたので筋がはっきり出ています、次はこの移動をネジ送り出来るような部品を追加します、どんな仕上がりになるか楽しみです。 フライスゴッコというより「ルーターゴッコ」みたいになりましたが、ルーターでは鉄を削るのは難しいでしょう、だからこれは「フライスゴッコ」です。(笑) 刃物にホールソーを使いましたが、ドリルキリサキとか専用のビットにちょっぴり円筒の補強を加え、XYテーブルを加えれば、そこそこのフライス盤が出来るヤモ?です、でもボール盤一台無駄にするリスクがぁ。(テーブル一個使うだけだし) |
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2012.5.28 八式創作工具・発送寸前でまたもや改造? 追加(笑) |
先日の 6ミリパンチャーに続いて 10ミリも加えてしまいました、赤矢印が 10ミリの雌型です、 1は前にやった 6ミリの穴、 2が10ミリに広げる前の 3ミリの穴です、 3が先端に 3ミリの案内棒が付いたパンチャービットです。 左写真が大事な「整合」を取っている写真です、白矢印のボルトを締めるときにパンチビットが「スルスル」上下するようにします、その後、先に 3ミリの案内穴をあけておいて、その穴めがけてビットを差し入れていきます。(白矢印) あとは「ガン」とブッタたくだけ、とても簡単に 10ミリの穴を抜きとることが出来ます、書き忘れましたが、各部に 556とか注油は忘れずに。(注油を忘れますと、思いのほか早く摩耗します) これはオマケの「強力M台」です。 ただのアングル 2個の組み合わせですが、かなりの御役立てクッズです、この状態のときは「打ち抜きモード」です、本体の打ち抜きモードとは違って「オープン」ですので、平板でなくても打ち抜けます、使い方はのちほどUPします。 このほかに、アングルの向きを変えて組み合わせますと、「万能折り曲げ冶具」になります、薄い板以外にも、3ミリの鉄のフラットバーなんかも折り曲げ可能です、その使い方ものちほど色々とUPします。 |
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2012.5.25 八式創作工具・発送寸前でまたもや改造? |
八式創作工具試作品完成いたしましたが、 1号機発送寸前でどうしても追加したい機能を思いついてしまいました、穴径
6ミリのパンチャーです、なにに使うかといいますと、おもに「マブチモーター」のフランジ部分の穴です、
6ミリの穴が簡単にあけられれば、マブチモーターの取り付けが簡単に出来るようになります。 そんなに大した改造ではありません、少し前にやった 2ミリと 3ミリのパンチャー機能にちょこっと加えただけです。 端の方に 6ミリの雌穴(赤矢印)をあけて、ビットとビットガイドシリンダーを追加しました、ビットの先端には 3ミリの「ガイド棒」を加えています。 使い方ですが、正確な位置に穴があかなくてはなんにもなりません、まずは正確な位置に 3ミリの穴をあけます、これはパンチャーの項で説明しています、 3ミリの穴をあけましら「ビットの先端」をその穴に入れます。(写真右参照) あとはただ「ブッタたく」だけです、これで同心円上に 6ミリの穴が開きます。 マブチモーターのこのシリーズでは、シャフトの部分に直径 6ミリ(本当はやや小さめ)のフランジ部分があります、後ろ側も樹脂の同じような段差?があります、抜きとった穴を「テーパーリーマー」でちょこっと広げてやればOKです。 もちろんこのままでは固定はできません、ブラケットの形状を考える必要があります、既存のブラケットも良いですが、自分で自由に設計することが出来るこの方法はかなりポイント高いと思います。 |
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2012.5.20 八式創作工具 完成しました |
完成しました、なんか変わり映えしないと思いますが、随所に改良の箇所があります、その辺はおいおい説明申し上げます。 とりあえず一番肝心な部分です、八式創作工具のいのちである「スリット」を構成する 2枚のフラットバーの加工です、ここは長年の私の挑戦により、「人間フライス盤モード」(笑)で加工します、これはとても危険な作業の為公開できません。(安易に真似すると重大な事故につながります)(マジ) 前の続きで「パンチャーモード」で使用する雌型です、この辺もかなり考えていますので説明面倒くさいです、この形になるまでかなりの試作を繰り返しています。 ちょっと試しに 125ミリ(意味はありません)のところに 3ミリの穴をあけてみました、これは 230ミリまでOKです。(懐深さ、写真では工作用紙ですが、金属でも同じです)(薄いのね)(笑) これがちょっと前に思いついた奴です、名称は「スパイダーアイ」ナンチャッテ、この張り出し「雌型」が凄い、何が凄いって、直角に曲げた金属板の角から 3ミリ・ 4ミリ・ 5ミリのところに「ビス穴」があけられるのです。 これはちょっと説明しずらい、とにかく工作やっている人には最高の仕掛けです、詳しいことは工作のコーナーでご説明します。 なんかそこらへんにあった奴に穴を開けてみました、これの凄さがわかるあなたは偉い。(笑) |
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2012.5.18 八式創作工具 フイニッシュです |
補強 懐というか、奥行きが 230ミリもありますと、アームが鋳物製ではなく「ただの建材用角パイプ」ですので、輸送中とか落としたりしたらせっかくの「整合」が狂うかも知れません、それに奥行きが 230ミリもある工作を頻繁にやるとも思えませんので、 120ミリのところに取り外し可能なステーを補強として付けることにしました。 おまけの部品 (あると便利かもしれない・・・という程度) 手回しドリルモードのときのアタッチメントとして写真のような「キーレスチャック」(別途購入品)を取り付けるための連結部品です、オマケとしておつけします。(組み立て方はのちほどUPします) (作っている最中の一部ですけど) この部品は旋盤ではなく、安価な「ボール盤」で作っています、ものすごく考えて考案した方式です、旋盤並みの精度を達成しています、「センターポンチ」も「センタードリル」も使っていません、もちろんここに載せた写真以外にも色々な工程があります、いきなり完成する訳ではありません、でもその辺にある材料だけです。(おおざっぱに数えて 6工程あります、) |
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2012.5.14 八式創作工具の後ろの部分 |
手回しサンダー部分です、頻繁に使うような物ではありませんが、このスタイルは色々応用がききます。 手回しサンダーの受け台部分を取り外して、 6ミリのシャフトを取り付けました。 今巻いているのはアルミ線ですが、これをピアノ線にすれば「コイルスプリング」が作れます、巻き終わったものを取り外すのも簡単です。(引っこ抜くだけ) さしあたって「何かを作ろう」というものではありませんが、こんなコイル状のものを作れるのは、ポイント高いのではないでしょうか。 これは 3ミリの「案内棒」をドリルのかわりにセットしたところです、この棒は回転シャフトにしっかり固定しなくてもかまわないんです、巻き始めの部分さえしっかり引っかけておけば、ちゃんと巻けます。 と、いうことは3ミリの棒だったら 3ミリの穴があいているパイプ等を差し込めば、もう少し太い径のコイルができます、その他工夫次第で電池の電極用「つるまきバネ」なんかも作れると思います。 ほかの作業が滞ってしまうので、この回転系の考察は別の機会にします、早いとこ「八式創作工具」を完成させて、「楽しい工作」に取りかかりたいです。 |
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2012.5.13 八式創作工具の安定化 |
八式創作工具は基本的に机の上にただ「のせて使う」のですが、作業によっては多少固定されていたほうが良い場合があります、特に空き缶を平らに整形する場合なんかは固定されていたほうが使いやすいです、そこでクランプ等で簡単に固定できるように取り外し式のステーを取り付けられるようにしました。 簡単なフラットバー 2枚です、一枚は「手回しドリルモード」の受け台をそのまま使います、やたら穴があいているのは「私の悪いクセ」が出たからです、ムクムクと別のモードがそこはかと。(笑) こんな具合になります、右写真はクランプで固定されている様子です、先ほどのやたらな穴を使ってビス止めなんかも可能です。 さっそく空き缶の丸みを伸ばす実験をしてみました、実に具合が良いです、 3回ほどくぐらせるだけで平らになってしまいました、ところでここで発見、平らにする時、「一回目の時は端っこまで通過させてしまうと危険」ということがわかりました。 つまり一回目の時、思いっきり丸みを直してしまおうとすると、やりすぎてしまう恐れがあります、その為一回目はそこそこにしますが、外れた瞬間に(ローラーから)一気に戻ろうとするバネみたいな力で、押さえていた指まで板の端が飛んでくるのです、軍手してましたけと゜結構痛い、素手だと怪我する可能性があります。 特にコーヒー缶は元に戻ろうとする力が強いようです、カセットフーの火子ちゃんは柔らかかった、缶の特性を考えて作業する・・・ということが必要かも知れません。 なんだかんだでこんなに平らにしてしまいました、これで小工作用の金属板には困らないでしょう、何しろ空き缶なんてその辺にいっぱいありますから。(エコだぁー) カセットフーの「火子ちゃん缶」は非常に柔らかいです、これって「叩き出し」工作の銅板の代わりになるかもしれません、銅板は磁力を受け付けませんが「火子ちゃん」は磁力OK、面白いアイデアが出そうです。 |
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2012.5.11 八式創作工具の手回し部分 |
手回しのシャフトを支える部分のシリンダーですが、今までは溶接で作ってきました、今、溶接環境が無いので「ネジ」の組み合わせで作ります。 こんな具合に長ネジで組み立てていきます、ある意味こちらの作り方の方が楽かも?。 「八式創作工具」の後ろの方に取り付けます、前に色々「手回しドリル」を作ってきましたが、全体の安定に苦労してきました、今回「八式創作工具」に取り付けることにより、でかい本体のおかげでとても安定した使い心地になりました。 この手回しドリルでは金属などには穴あけ不可能(電動化すれば可能です)ですが、写真のように木材とか樹脂板なんかには快適に穴あけできます、写真では厚さ 12ミリの木片に 3ミリの穴をあけ、ビスを入れてみたところです。 このように横型に取り付けることにより、さらに工具としての使い道が広がります、色々使い道がありますが、私はコイルスプリング作りと電磁石のコイル巻きに重宝しています。 まもなく完成です。 |
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2012.5.9 八式創作工具で一番大事な工程のさらに大事な部分 |
一番肝心な 4個のアングルピースの本体への取り付けですが、これが厄介なのです、すべての面(全面)が同一平面上になければなりません。 今までいろいろな工法をためしてきましたが、比較的に楽な方法を何とか確立しました。 別に秘密でも何でもないんですが、解説するほどのことでもないのでパスします、実はあの手この手を使っています。 |
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2012.5.1 道具を使いやすく (破壊・・・とも言う) |
これは「クランププライヤー」という物です、(メーカーがそう表示していました)ワゴンセールで一つ 350円ぐらいで売っていた時に買いました、通常 2.000円ぐらいすると思います、こいつは大体 25ミリぐらいまでクランプ出来ます。 私はこいつで 31ミリぐらいクランプしたい、そこでなんとかしました、@はノーマルの状態です、Aはとにかく適当に削ってみました、Bはある程度(笑)計算して削りました、そんなにクランプ力必要で無いので気軽に削りました。(道具・工具は奴隷だ・・・私の歪んだ性癖)(笑) こんな具合に 25ミリの角パイプに 3ミリのピース 2個も挟んで固定出来ます、そのままボール盤で穴あけも出来ます。(白矢印ボール盤チャック) これは自作の「超手回しタップ器」です、例のドリルドライバーのアタッチメントである「キーレスチャック」を取り付けています、赤矢印は「八式創作工具」にバンドルする「アタッチメント」を使用しています。 ところでこれはボール盤を買うとくっついてくる事がある「ボール盤バイス」です、私ってこんなもの役に立たないと思っていたのですがなんと、ボール盤には不可欠な物ということが分かりました。 これは私は穴あけする材料を固定するものだとばっかり思っていたのですが、このように「板」とか「パイプ」とか挟んで穴あけをするときに「下の受け台」にすると「非常に具合が良い」事が分かりました、知っている人は「当たり前だバカヤロー」てな事を言われそうですが、私は知らなかった。(笑) 早速全てのボール盤にセットしました。チャンチャン ボール盤バイス・・・をこんなものと言った訳は、とにかく「物すごく精度が悪い」からです。(安物買うからかな?) |
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2012.4.29 本体完成。 |
八式創作工具の本体が完成しました、今まで「正確な位置に穴をあける」・・・なんてやっていましたが、それは常に気力がみなぎっている時の話でした、ちょっとでも集中力が途切れると、とたんにやっぱりズレてしまいます、そこで私の得意なぶっつけ本番「とにかくその場限りのおっつけ工作」(笑)をすることにします。 これは角パイプが薄いので、黒矢印のように厚さ 6ミリの鉄をビス止めしてタップを切った例です、溶接すれば簡単なんですが、環境がなくなったので代替え法です、写真のようにアタッチメントが取り付けられます。 2本の角パイプを連結するフラットバーですが、いちいち正確な穴あけ法なんかやっていられないので、「現物合わせ方式」で穴あけしています。 こんな具合に 4枚のアングルピースをガイド板に取り付けていっぺんに穴あけします、とりあえず 3ミリでビス止めしています。 その後、本締めする 6ミリのボルト穴をあけます、なんかあっという間に終わってしまいました。 本体完成です、でも良く考えてみたらこんなポルト使わなくても良いような気がしてきました、その訳はこの部分は「できあがったらもう分解とかしない」のでボルト締めの必要が無いのです。 とにかく奥行きというかフトコロ深さが 235ミリの変形コの字アームが出来上がりました、本来ならこの部分は「鋳物」で作るべき部分です、でも鋳物なんかでつくったらこの装置→ 10万円ぐらいになってしまいます、その点全体で 8千円でやろうとするのですから物すごくお得です。(自画自賛)(笑) |
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2012.4.27 つまんない工作が続いています |
25ミリの角パイプにアングルピースを取り付けようとしています、なんてことない作業に思えるかと思いますが、私にとってはかなり難しい作業です、それというのも、この角パイプには「最低17個所」の穴あけが必要なんですが、その1ヶ所でも 0.5ミリほどのズレがあったら、この部品は「パー」なのです。 2個のピースが付いて、2本のローラーが取り付けられました、これは「カール成形作業」用の部品です。 ちょっと角パイプを万力に挟んで、成形作業の実験です、コーヒー缶をひらいた板を差し込んで引き抜き、平らにしていきます。 これは例の「ボス」ですが、3回ほどで「ほとんど」平らになりました。 次は角パイプの前方と後方の補強です、角パイプは薄いのでタップ溝が足りません、そこで肉厚にします、なんか溶接すれば簡単なんですが、溶接環境が無くなってしまったので、別の手を使います。 |
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数多くの穴を正確にあける 2012.4.23 |
金属に穴をあけるときに、中学校の技術の教科書には「まずあけたいところにセンターポンチを打つ」と教わりました、それはそれで正しいのです、ところが色々な要素が重なり合ってまず思った所には穴はあきません、とくに 2ミリとか 3ミリの穴だと慎重にやらないとずれてしまいます。 作品が一個とか二個でしたらなんとか集中力で乗り切れますが、これが何十個となると不良品の山を作ってしまいます。 とりあえず3の25×25で、長さ 25ミリのアングルピースの真ん中に 2.5ミリの穴をあけたいのです、慎重にセンターポンチを合わせてぶっ叩き、穴あけしたのですが、どうしても 0.1ミリから 0.5ミリほど狂ってしまいます、 0.1ミリは別として 0.5ミリも狂った日にゃ使い物になりません、こんなことを 20個所もやっていて、「ふと・俺は何をやってるんだ」と気ずきました。(20個も不良品を作りだして気がつくのが遅すぎ)(笑) そこで我に帰り、冶具作りです、先ず厚さ 3ミリの鉄板を用意しました、んで適当なところにセンターポンチで窪みを作り、そこに 2.5ミリの穴をあけます。(本当に間隔とかいい加減です) あけたところに使っていない 2.5ミリのドリルキリサキ 2本の根本を突き刺します。 適当に切ったフラットバー 2枚を、そのドリルキリサキにあてがいます、すると完全な平行線が体現します、そしたら小学校の算数、 25-2.5=22.5 22.5/2=11.25 という訳で、適当な小片を 11.25ミリに 4枚切り出します。 そしてその小片をドリルキリサキに押し当て、その外側にフラットバーをあてがいます、すると右写真赤矢印のようにアングルピースがピッタリはまり、穴はど真ん中に来ると言う訳です↓。(右写真はフラットバーをドライバーでビス止めしているところです)(黒矢印ドライバー) 同じく 11.25ミリの小片をあてがい、赤矢印のように別の小片をあてがえば、もう一方の位置が決まります、そしたらその三方ふさがったところにアングルピースをはめ込みます。 ひっくり返して穴あけすればこの通り真ん中に穴があくわけです、この手で他の寸法のところにも正確な穴をあけることが可能になります。(この時残った一方は指で押さえますが注意が必要です、クランプ使った方が安全です)(黒矢印は木片です、これも立派な冶具です、穴あけ時の支えです) 別々にあけた穴でも赤矢印のようにピッタリそろって穴あけ出来ているので、ドリルキリサキもすんなり通ります、この手をあみだすのに一日かかってしまいました、この程度の事一日ってちょっと「ボケ」が進んできたかな?。(笑) こんな大げさな冶具で無くても簡単に木片とかでやれば、「年輪」で上手く角材の真ん中に穴あけ出来ない時の為の冶具が出来ます、いかがでしょうか。(子供の頃、虫籠作りで角材に散々不揃いな穴をあけた思いでがぁ)(笑) |
数多くの穴を正確にあける の、続き 2012.4.25 |
全回、左側のような冶具を作ったわけですが、この冶具も何回も使える訳ではありません、 10回も使うと穴がバカになってしまいます、補強する手もありますが、別の手を使います、まずはこれを使って右写真のようにとりあえず一個穴あけします。(赤矢印) そうしたらそれに背中合わせにまだ穴があいてないピースをクランプで止めます、そして穴をガイドにして穴あけします、コピー穴があいたわけでする こうやって順繰りに穴あけしていけば良い訳です、 5回目ぐらいになったら又元に戻って最初の奴でコピーを作ります、そうすれば劣化が多少防げます。(コピーを続けると、ろくな事がありません) 今までは端から 12.5ミリのところの穴あけでした、次は 12.5ミリの位置で、隣の辺から 12ミリの所に穴あけしたい場合です、基本となる 12.5ミリの所にドリルキリサキをピースと共に付き立て、フラットバーをあてがってクランプで固定します。 次にドリルキリサキとピースを取り除き、別のフラットバーをあてがって 12ミリのところで固定します。 そして穴あけすれば、 12.5ミリでとなりの辺から 12ミリのところに穴あけすることが出来ます。 色々なところに穴あけが出来ました、誤差は大体 0.1ミリぐらいで多数の部品が穴あけ出来ています、これで「八式創作工具制作」の一番やりたくない(笑)小部品の穴あけ(案内穴)が簡単に出来るようになりました、写っているのは大体 3台分です。(これらが更にコピー元になります) 後で気がついたんですが、 12.5ミリと 12ミリのところの穴あけなんて、あまり意味のない事でした、実は長穴をあける都合でやっていたのです、右下のアングルピースにご注目ください、小穴が 2個並んでいるでしょう、これは 6ミリの穴にあけ変えて後で切り取る細工をする部分です、つい目先の事ばかり考えてしまって。(まだまだ修行がタリン)(笑) |
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2012.4.20 八式創作工具そのAの パンチ穴加工 ですけど、ちょっと進化しました。 |
これが 2ミリと 3ミリのセットです、前とほとんど同じですが、シリンダーの構造を変えました。 シリンダーに貫通穴があいているのは同じですが、 6の 1.0ミリでタップを立てました、そして上下にそれぞれの穴があいたポルトを入れる構造にしました、このポルトは全て同じものです、そしてパンチの「雌型」です、つまり「もし雌型の表面にキズとか付けてしまっても」 3個ありますから取り換えればすぐに使えます。 つまり寿命が 3倍になったと言う訳です、ビットの方は「目立てヤスリ」で簡単に砥げますが、雌型の方は難しい、別売するにしても基本セットで出来るだけ長持ちした方が良いに決まっています、それとシリンダーですが、穴あけが難しいのです、特に 2ミリは失敗しやすい、1個だけなら慎重にやればどうってことありませんが、数が増えると、どうしても歩留まりが悪くなります。(つまり集中力が落ちる)(笑) これは 2ミリのセットです。(いけね、 3ミリの案内棒まで撮っちゃった) 早速穴あけやってみました、左は厚紙、右は厚さ 0.5ミリの銅板です、なんで最初に厚紙でやるかというと「試しぬき」です、うっかり整合がとれてないのに気がつかないで金槌でぶっぱたいたりしたら雌型をキズ付けます、それを防ぐためにクセにしています。 気持ちよく 3ミリの穴があきました。 |
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2012.4.18 |
八式創作工具を作り始めました、まずは材料の切り出しです、やる気満々で始めたんですが、さぼり癖がついてしまったのか 2時間ほどで飽きてしまいました、CSIあったし再放送ですけど相棒 3本立てだったし、もう昼になったら集中力切れてしまいました。 作業は 日・月・水・金・の週 4日です、火・木・土はパートで修理やってます、(生活の為)うーーーむ頑張るぞー。(気合いだけ)(笑) |
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2012.4.16 | |||
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