【十式創作工具取り扱い説明書】
(工事中です)

2012.7.15現在

林ホビー工作研究室へ
 初めに。

 工作と言ってもくさんの種類があります、中には工具等全く無くても出来る工作が有ります、(たとえば折り紙工作とか)紙工作ならハサミと糊が有れば、かなりの事が出来ます、私はそれに「金属工作」も加えたい、しかし金属といっても「コーヒーの空き缶」、そんな程度です。

 しかしコーヒーの空き缶等といってもそこは金属、ある程度の工具は必要です、切り取り・穴あけ・折り曲げとかにはそれなりの工具・道具・機械が必要です、でも専用工具が欲しいと思っても、使うのはそれぞれほんのちょっとした時間だけです、ちょっとしか使わないのに高価な工具道具機械を買うのは馬鹿らしい。

 そこでまるで「十徳ナイフ」みたいな多用途に使える「十式創作工具」というものを作り上げました、いろんな機能を付け加えると、大抵おのずとひとつひとつの機能が低下しやすくなりますが、コーヒー缶程度の薄い金属ならそこそこ使えると思います、それに材料には事欠かない。

                             機能案内

 『一つ目の機能』 とりあえず空き缶を開いて平らに延ばす
 『二つ目の機能』 コイルスプリング自作とか
 『三つめの機能』 手回しグラインダー(将来は電動も可能?・・・凄い低速な)
 『四つ目の機能』 手回しドリル、 2ミリと 3ミリがセット出来ます
 『五つめの機能』  2ミリ ・ 3ミリ ・ 6ミリ ・ 10ミリ のパンチャーモード
 『六つめの機能』  超簡易折り曲げ機モード(超簡易といっても機能は高いです)
 『七つめの機能』 小型金敷モード
 『八つめの機能』 溝抜き・角穴あけモード
 『九つめの機能』
 『十個めの機能』



『八つめの機能』
溝抜き・角穴あけモード
     
 十式創作工具『八っめの機能』の「溝抜き・角穴あけモード」に使用する打ち抜きタガネです、材料はメタルバンドソーのブレードの切れてしまった奴から作っています、ギザギザの刃の部分を削り取り、長さ 80ミリに切断しています。(リサイクルです)

 そもそもこのモードを思いついたのは、このブレードが「強靭」で「しなやか」で、やたらに一杯(笑)あったからです、金鋸の刃は縦にして引っ叩いたりしたら「それこそ」いつ・どこから折れるかわかりません、それも「ピーン」と跳ねて危なくてしょうがありません。

 ところがこのブレードはその点安心です、かなり特殊な折り曲げ方をしない限り「折れません」、曲がるだけです、そのくせ刃物としての強度はあります。(でも、使うときは必ず保護メガネを絶対かけて下さい)

 刃先の形状には苦労しました、この写真の 7本が基本セットになります、簡単にご紹介しますと、@は「切り込み隊長タガネ」です、溝抜き長さが 10ミリ以上の時は、このタガネをまず最初に打ち込みます、打ち抜きはしません、切り込むだけです、切り込んで先端がスリットにめり込めば任務完了です。(つまりずれ止め)

 AとBは多少傾斜しています、一番使うと思います、Cはストレート?です、角度は付いていません、角度は付いていなくても使うときに傾斜させて使います、また先端を加工する素材にもなります。

 DとEは「ベロ溝専用」です、幅 5ミリと 6ミリです、いずれも使い方を後ほどアップします。


          
 スリットは絶対に打ち抜きタガネの幅と同じでないと、「破損」したり「バリ」が出たりします、それを防ぐためにスリット板を固定しなくてはなりません、その時これを間に挟みます、もちろんこのままではダメです、挟むときに紙などを一緒に挟んで、「わずかにタガネよりも幅を」広げます。(タガネと同じブレードで出来てます)

 今までは適当に作っていたのですが、さすがにみっともないので簡単な冶具をつくって作るようにしました、こんなのです、興味がありましたら見て下さい。 →→→ こちら

        
 下の矢印はスリットを構成する奥の板です、上の矢印は軽くボルトで止めている「案内板」です、上下の板は同一平面になっていて、タガネは板に押しつけて上下させます、スルスルと動きます、この「押しつけて」というのが、このモードの大事な操作点です。

        
 この写真では上の案内板は取り外しています、 1はスリットを構成する奥の板です、2がスリットを構成する手前の板です、3が間に挟むスペーサー、4は結合するボルト、5が手前に取り付ける作業台です、このモードの時は、パンチャーモードの時の雌型(ボルト)は取り外しています。


        
 間に挟むスペーサーは、そのまま挟むと「タガネ」が入りません、無理に叩けば入りますが、キズが付いてしまいます、そこで挟むときに紙を一緒に挟んでわずかにスリット幅を広げます。

     
 黒矢印が紙とともに挟んだスペーサーです、白矢印のようにタガネがスルスル入るか確認します。

     
 日付の過ぎたカレンダー(紙)でちょっと角穴あけの練習をしています、いきなり空き缶等で抜き出す前にこのように紙で練習してください。

        
 カセットフーの「火子ちゃん缶」に、マスキングテープで抜き取る形になるように貼り付けて、角穴抜きをしている様子です。

     
 目的も無く抜きました、抜き取り線の少し内側を抜いて、次に「ハンドニブラ」で仕上げる・・・という手もあります、ヤスリで仕上げるとか、目的に応じて色々研究してみて下さい。

 以上簡単にご紹介しましたが、このモードも色々なテクニックがあります、一段落したらおいおい載せます。







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『七つめの機能』
小型金敷モード


     
 六つ目の超簡易折り曲げ機モードの土台部分の「M台」部分に、厚さ 5ミリのでかいアングルを挟んで、小型の金敷として使用します、それこそ「板金の台」として利用出来ます。

 右写真のように左右に 10ミリのところにスリット(幅 1ミリ)を入れました、これにより、折り曲げモードでなくても超簡単に小部品の折り曲げが出来ます。



 使い方を簡単にご紹介します、あんまり時間が無いので、物凄くラフです、ご容赦を。

      
          こんなのです、台付き軸受けみたいなものです、オモチャです。

     
          なーにこんな具合にスリットに差し入れて金槌で叩くだけです。

     
    逆曲げもなんのその、超簡単に折り曲げ出来ます。(実は曲げる方向間違ってしまいました)

                  
 完成、頭の部分は特殊ペンチ(ネジが挟めるギザギサの物)でうっかり曲げてしまって見苦しくなりました、こんな小さなものは折曲機でなんて面倒くさくてやってられません、又、万力ではやりずらい曲げもあります、このスリット付き小型金敷は、かなり使い勝手が良いと思います。


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『六つめの機能』
超簡易折り曲げ機モード
(超簡易といっても機能は高いです)

    
       このモードは右写真のように独立して使用できます、ハンドルはとても軽いです。

    
 左写真はアングル状に折り曲げた例です、この折曲機モードは右写真の部品を追加しただけです、この折り曲げ機モードは、使用例をご紹介するのに物凄くページ数が必要です、時間に余裕が出来てからになります。

                               工事中です

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『五つめの機能』
2ミリ ・ 3ミリ ・ 6ミリ ・ 10ミリ のパンチャーモード

                              【案内針】
               
 これは付属の【案内針】です、「ケガキ針」や「センターポンチ替わり」には絶対使わないでください、この針はパンチ穴を正確な位置にあけるためのとても大切な誘導案内針です、太さは 2ミリの穴用と 3ミリ用の 2本です。

              
 これが打ち抜くためのビットです、左から 2ミリ 3ミリ 6ミリ 10ミリです、2ミリと3ミリは打ち抜く際に二通りの使い方をします、ひとつは「汎用」、もうひとつは「コーナー用」です。

              
 これが2ミリと 3ミリの「汎用雌受け台」です、中央のネジが切ってある穴に雌型をねじ込みます、「コーナー用」と違うところは「雌型が3個」あることです、これによりパンチ作業が 3倍(当社比)(笑)長持ちに。(予備品ではなく兼用部品です)

            
 左写真は 2ミリと 3ミリ用の「コーナー用雌台」の拡大写真です、折り曲げた角から 4ミリのところ、 5ミリのところ、 6ミリのところに穴あけすることが出来ます、この機能は使ってみればその便利さがわかります、別コーナーでご紹介します、6ミリと 10ミリは、先に 3ミリの穴をあけておき、その穴をガイドにしてそれぞれの穴を同心円上に抜きとります。(アングルの 2面をそれぞれの雌型として使っています)


         


                 

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『四つ目の機能』
手回しドリル、 2ミリと 3ミリがセット出来ます
     

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『三つめの機能』
手回しグラインダー(将来は電動も可能?・・・凄い低速で安全な)
            
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『二つ目の機能』
コイルスプリング自作
         


         


            
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『一つ目の機能』
とりあえず空き缶を開いて平らに延ばす
     
 空き缶を開くには色々な方法があります、回転式の缶切だときれいに簡単に切れます、でもとりあえずは簡単なタガネを用意しましたのでご利用ください、アングルは転がらないようにするためです。

     
 タガネで切った場合は縁がギザギサで危ないので、すぐに金切りバサミで切り取ります、金切りバサミはご用意ください、写真のように丈夫で顎のしゃくれた物がお勧めです。

            
 本体に平らにするための 2本のローラーと、机等に固定するための台座を取り付けます、このモードではかなり力を入れるので必ず本体を固定する必要があります。

     
 2本のローラーの右側の支柱(ブラケット)を取り付けます、付属の六角棒レンチを使用します。

     
 台座は赤矢印のボルト穴がそれぞれ外側になるように黒矢印のところで締めます、あまりきつく止める必要はありません、指先で回らない程度で十分です、白矢印のようにクランプ(ご用意ください)等で机等に固定します。

      
 このようにローラーの間にとおして丸みをなくしていきます、注意する点は、はじめの時、赤矢印の縁がローラーから外れた瞬間にバネのように手元に戻ってくる場合があります、これは危険です、手を添えておけば何ともありませんけど。(こー言うのを「ケッチン食らう」とか言います)(笑)

       
 なんかこの赤いのはかなり元に戻ろうとする力が強かったです、お茶の方は大したことありませんでした、飲料の種類で色々ありそうです。

                    色々な製作例は別ページに載せます。

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