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十式創作工具取り扱い説明書    その他・修理のページ。 32   ある日



『九つめの機能』
タップ・ダイス作業。
 ネジ切り作業をします、ネジ切りには色々なサイズがありますが、十式創作工具では一番使いそうな寸法と、手に入りやすい 3ミリの真鍮丸棒ということで、 3×0.5ミリのタップとダイス作業とします。

          
            十式創作工具の手回しハンドルに 3×0.5ミリタップを取り付けたところ。

 タップは下穴に 2.5ミリぐらいの穴をあければ、あとは手回しハンドルとかドリルとかのチャックに挟めれば簡単にネジを切る事が出来ます、ここではちょっと「コツ」というか「技」が必要なダイス作業を手助けする方法を説明します。(2.5ミリぐらい・・・としたのは、ホビー的に考えた場合です)

        
 左二つは昔考案した「ガイド付きネジ切りダイス」です、@は 6×1.0ミリダイス用、Aは 3×0.5ミリダイス用、Bが今回考えた十式創作工具専用【手握りガイド付きダイス】です、なーにツマミが付いてないだけです。(3×0.5ミリダイスです)

          
 構造はとっても簡単です、下写真黒矢印がこの装置のミソです、頭の近くがネジが切ってない(つまり 3ミリの丸棒状態)の3ミリボルトを使って「組み立てている」ところです、こうやって組み立てることにより、短いほうの平鉄にあいた穴(3ミリ)が、ダイス作業中に丸棒を最適な位置に誘導します。(棒の先端をテーパーにしなくてもネジが切れるほどです、みっともないですけど)

         
 ちょっとこのモードのラインナップをご紹介します、Aは手回しハンドルに装着できるようにしたチャック?です、タップの根元径は 4ミリです、ですから別のモードの時でも色々使い道があります、BはAと似たような物ですが、穴径は3ミリです、脇に 6ミリの穴が半分あいてます、Cのリングを使ってこの 6ミリの穴に向かってボルトを締めていきます、すると F等の直径 3ミリの丸棒等をしっかり固定することが出来ます、Eはその時つかう六角棒レンチです。

    
 ダイス作業の時、丸棒はしっかり固定する必要があります、ドリルチャックのように三爪で押さえれは万力よりはましですが、このコレットチャックもどきも使いやすいです。

   

 シャフトがあんまり長いので一枚に収まりきれず二枚になりましたがダイス作業中です、短いものでは 20ミリぐらいから出来ます。

   
 実は 3ミリの真鍮丸棒が見つからなくて、3ミリの真鍮パイプでやってしまいました、3ミリの真鍮パイプには 2ミリの穴が開いています、という事は肉厚は 0.5ミリです、こんなのにダイス作業したら「どうなる事やら」と思ったのですが、意外としっかりネジが切れました、こんな真似、中学校の技術で習う方法では絶対出来ません。(笑)

 この技はホビー的に「エアー関係」の部品が簡単に作れる・・・ということです。(まぁ金魚のブクブク程度でしょうけど)



 書き忘れましたけど、これは真鍮とか銅とかアルミの場合です、鉄とかステンレス丸棒等には使えません、ですが、とっかかりだけ切り込む事は出来ます、このガイド付きネジ切りダイスで「半回転」とか「一回転」切り込むことが出来れば、とりはずして昔ながらの「ダイスハンドル」でグイグイやればよいわけです。









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